支給される障害年金の種類と初診日の関係
障害年金コンサルタント、社会保険労務士の中島です。
今回は、「支給される障害年金の種類と初診日の関係」という題で、書いてみたいと思います。
(複雑になることを避けるため、繰上げ支給、退職時改定等は、考慮しません。)
前回、「障害年金」と「老齢年金」の違い、について、書きましたが、今回は、その続き、にあたる形となります。
両方とも、同じ「保険」の分野の一つでありながら、備えている目的が違う、という部分は書きました。
さらに、大きな違いは「支給される制度を決める考え方」です。
障害年金は「初診日において、国民年金や厚生年金保険等の、どの制度に加入していたか」で、支給される制度が決まり、障害年金が支給される「障害の状態」の範囲、年金額も変わります。
老齢年金は、「支給開始年齢の誕生日の前日が属する月の前月まで、国民年金や厚生年金保険等の、どのような制度に加入してきたか」で、支給される制度が決まり、年金額も変わります。
つまり、障害年金は『「初診日」が、どの時点にあるか』という「その日」によって、老齢年金は『「支給開始年齢の誕生日の前日の属する月の前月」までの、加入歴』という「経過」によって、内容が大きく変わる、という違いがある、ということです。
たった1日の違いでも、初診日が、勤務先に在籍されている間に、あるか、ないか。「その日」によって、支給される制度が変わります。
よろしくお願いいたします。